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霜降の季節に寄せて・・・暖かな家づくりと、薪ストーブの話。

木々も色づきはじめ、日ごと秋の気配が深まる今日この頃。
暦の上では既に「霜降」と呼ばれる季節がやってきました。

「霜降」とは、10月下旬〜立冬(今年は11月4日)までを示すもの。
この季節は徐々に日照時間が減り、昼夜の温度差が大きくなってきます。
こうした環境下で健やかに過ごすためには、やはり体調管理が大切です。
でも、これは、人間のからだに限ったことではありません。

季節の変わり目や、寒暖の差は、湿度の差を生み出し、
住まいの快適性を損なう「結露」を引き起こします。
最新の技術を用いた高気密・高断熱の家には、
結露対策に力を入れたものが数多くありますが、
これは、私たちが培ってきた伝統工法の世界でも重要なテーマ。

住まいの環境に合わせて、木材や漆喰、珪藻土などの天然素材を用い、
現代の技術と組み合わせることで、
より暖かで、素材の調湿効果によって快適な住環境をご提案しています。
また、こうした素材や工法と合わせて、薪ストーブのご提案もしています。
薪ストーブと日本の伝統的な工法の組み合わせに、意外性を感じる方も
いるかも知れませんが、その相性は素晴らしいものです。

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薪ストーブは、エアコンやファンヒーターのような急激な温度調整はできませんが、
煙突を通じて熱を伝え、家全体の空気を優しくじっくりと暖めてくれます。
また、お気に入りのポットでコーヒーやお茶を淹れたり、
火を囲んで家族とゆったり過ごしたりする・・・そんな豊かな時間を
もたらしてくれるのも大きな魅力。そこに生まれる暖かな情景は、
さながら「現代の囲炉裏」をイメージさせます。

何かと手間がかかるイメージもあるとは思いますが、
薪の確保やストーブのメンテナンスなども私たちにご相談ください。
木の家の快適性と、優しい炎の温もりで、
冬を楽しく、心地よく過ごしてみてはいかがでしょうか。

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