number 015
梅雨が明け、気温が一気に上昇しはじめると、
いよいよ夏本番です。
冷房器具を使う頻度が増える時期ですが、
健康や自然環境のことを考えると
あまり使いすぎるのは考えもの。
芦葉工藝舎では木材や土壁、和紙などの
自然素材を活かして室内の調湿を促すと同時に、
「風の流れ」という自然の息づかいを
設計に取り入れることで、
夏でも快適に過ごせる家をご提案しています。
長年、幸手・久喜エリアで家をつくり続ける私たちは、
風が吹く方角から季節の移り変わりを感じてきました。
同じ造りの家を建てたとしても、
地域が違えば風の通り方はまったく別物。
そのことを知っているからこそ、
設計前には必ず建設地へ足を運び、
風の流れや日光の当たり方、
周囲の環境を把握することからはじめます。
日光の角度や周囲の環境も踏まえた上で
風の流れを掴み、設計を進めていく……
それが、昔から変わらない芦葉工藝舎のスタイルです。
また、先人から受け継いできた「田の字」型設計も、
風の通り道をつくる上で欠かせない工法のひとつ。
「田の字」とは部屋と部屋を
引き戸や障子で仕切った間取りのこと。
引き戸を開けば家中どこにいても風を感じられる
昔ながらの設計方式です。
風の流れと先人たちの知恵。
このふたつをお客様の理想と組み合わせて、
現代らしい建築スタイルを構築してきました。
新しい住まいを設計する際には、
その家に吹く風の性質や
周囲との調和をきちんと見極めた上で、
夏でも快適に過ごせる空間をご提案させていただきます。