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“対話”ではじめる、大工の育成。

立春が過ぎ、春一番の報せを受け、
少しずつ春の訪れを感じるようになりました。
春と言えば、”新たな出会い”の季節。
芦葉工藝舎でも、二人の新人大工の入社が決まっています。

私たちは新たに大工を迎える際、
工具の名前や使い方、仕事の進め方といった
知識や技術を教えるよりも先に、必ず行うことがあります。

それは、2年目、5年目、10年目など、
さまざまな経歴を持つ社員たちと対話し、
仕事のやりがいや、これまでの経験、
見据えている夢や希望などに触れる機会をつくること。

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お客様からいただいた言葉や、
家づくりの間に起きたエピソードなどを知ることで、
“働くことで得られる感動”や
“芦葉工藝舎の価値観”を感じてもらうと同時に、
自分の”生き方”を考えるきっかけになればと考えています。

仕事や職業を選ぶ際、収入面や時間帯を重視する人がいれば、
楽しさや満足度を大事にする人もいるでしょう。
そして、”ひとつの分野を極めるプロフェッショナル”を目指す人がいれば、
“多様な知識や技術を持つオールラウンダー”を志す人もいます。

理想の働き方や仕事のやり方は、人や、企業によってもさまざま。
“大工”という職種ひとつとっても、その価値観は千差万別です。

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その中で、芦葉工藝舎では何を価値だと捉え、
大工たちは何をやりがいだと思いながら働き、
どんな瞬間に成長を感じるのかを知ることで、
現場で働くイメージを持ってもらい、
自分の目指したい将来を探るきっかけにしてもらいたいと考えています。

数ある工務店の中から芦葉工藝舎を選び、
地元を離れてまで働く決意をしてくれた二人の若者たち。
彼らが大工として、そして、社会人として成長し、
それぞれの夢を叶えられるよう、しっかりと育てていきたいと思います。

大工として最初の一歩を踏み出し、
一通りの基礎知識を学ぶための期間は、3年。
その後も、立派に”家守”を名乗れるようになるまで、
私たちがじっくりと育てていきます。
彼らの成長をぜひ、楽しみに待っていてください。

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