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入母屋(いりもや)とは、日本の伝統的な屋根形式のひとつ。
切妻屋根と寄棟屋根を組み合わせて造られており、勾配のある形状が特徴です。
昔ながらの日本家屋や神社仏閣、お城などの建築物に多く使われています。
入母屋は非常に高い技術が必要で、大工棟梁の技術の結晶と言っても過言ではないほど。
街を歩いていて入母屋を見かけると、その技術の素晴らしさについ見惚れるほどです。
しかし、入母屋のある建築物は年々減ってきています。
そればかりか、近年は入母屋を手がける職人を見つけることさえ困難なほど。
「入母屋の家をつくりたいと思っても、実現できる大工がいない……」
そんな未来がやってこないよう、私たちは代々入母屋造りの技術を受け継ぎ、
その腕により一層の磨きをかけてきました。
つい先日、入母屋のある家に住むお客さまからご依頼をいただいたときのこと。
最初は、今ある家をすべて壊して、新しい家を建て直したいというお話でした。
しかし、「これほど立派な入母屋は、現代ではつくろうと思ってもなかなか難しい」と
お伝えしたところ、その家の価値をのこしながら、新しくリノベーションをすることに。
もし、私たちの技術や知識が乏しければ、その家はすべて壊されていたかもしれません。
昔から変わらない技法で入母屋を手がけられる芦葉工藝舎だからこそ、
その家の価値や素晴らしさをのこして、新しくつくりかえることができます。
「我が家の入母屋を、どうにかこれからものこせないものか」、
「入母屋のある家に住みたいけれど、現代らしいデザインも大切にしたい」など、
入母屋に関するご相談やご要望がある場合は、ぜひ私たちにお任せください。