number 050
元号が令和に変わってから、最初の年越しを迎えようとしています。
あわただしくも充実した師走を過ごす中、
無事に第50回目のコラムを公開することができました。
時代の流れと共に、人々の住まいに関する考え方や
家そのものの在り方が多様化していき、
地方で活躍する家づくりの職人たちの存在や
木の家の魅力が少しずつ薄れていくのではないか。
私たちが代々受け継いできた手づくりの技術や想いを、
もっと深く人々に伝える方法はないのか。
そんな想いをめぐらしながら、手探りではじめたコラムの連載。
当初は、これほど長く続けられるとは思ってもいませんでした。
しかし、1回、2回、10回……と、家づくりへの想いをつづり、
少しずつ、でも着実に、お客様や地域のみなさまにも
私たちの価値観や手仕事の魅力が知られるようになっていったのです。
コラムを通じて、たくさんの新しい出会いや関係性が生まれました。
また、普段内に秘めた想いを言葉にすることで、
私たち自身にも新たな発見があったり、改めて姿勢を正すきっかけになったりと、
さらなる成長にもつながっています。
ここまで続けられたのも、ひとえにみなさまのおかげです。
今年も、芦葉工藝舎をご愛顧いただきありがとうございました。
これからも丁寧に心を込めまして、手づくりのコラムを綴ってまいります。
一年間の感謝の気持ちを込めて、歳末とコラム50回節目のご挨拶とさせていただきます。