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「ギャラリー」は、地域の人たちの交流地点。

昔ながらの大工と言えば、その地域の中心的人物。
人々の衣食住の”住”をすべて担う存在でした。

しかし現代では、人と人とのつながりが少しずつ薄れ、
それに伴って私たち大工が求められる役割も変化し、
地域と深い関係性を持つ大工は減ってきたように感じています。

そんな時代背景を踏まえた上で、
私たちが地域の人のためにできることは何かを改めて考え、
出した答えが「地域の人たちが集まる場所をつくること」でした。
そうして完成したのが、芦葉工藝舎にある「ギャラリー」です。

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私たちの持つ技術を活かしてつくったギャラリーは、
芦葉工藝舎の家づくりの空気感を感じてもらえると共に、
ワークショップや演奏会など定期的にイベントを開催することで、
地域のみなさんが出会う場にもなっています。

オープンから5年が経過した今、ギャラリーは経年変化の美しさが表れはじめ、
それに合わせるように、最初は少し緊張していた人々の顔つきも、
慣れ親しんだ場所を訪れるような、和やかな表情で過ごしてくれるようになりました。

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芦葉工藝舎を起点に、地域の人と人との新しいつながりをつくっていく。
それこそが、現代の工務店らしい、新しい地域との関わり方ではないでしょうか。

芦葉工藝舎のギャラリーでは、定期的にさまざまなイベントを開催しています。
馴染みの人はもちろん、初めて訪れる方や、
遠方から遊びに来てくれる方もたくさんいらっしゃいます。
みなさまも、いつでも、遊びにいらしてください。

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