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コミュニケーションを育む「本棚」。

「秋の夜長」という言葉があるように、日の入り時間が早くなるこの時期は、
一年の中で最も読書に適していると言われてきました。
今回は「読書の秋」にちなんで、本棚に関するお話をしたいと思います。

家づくりの際、お客様から必ずお聞きしている項目のひとつが、
「所蔵している本の種類や数」です。

人によっては、所有物の中でも大きな割合を占める本。
家をつくったあとに本棚を購入すると、既にある本の高さや量に合わなかったり、
本棚そのものが家の雰囲気に合わないなどの問題が生じることがあります。

そこで芦葉工藝舎ではなるべく、造り付けの本棚を設計するようご提案しています。
今ある本の種類や数はもちろん、今後どの程度、
どんな本が増える可能性があるのかなど、本に関する情報をヒアリングし、
家全体の印象や生活動線にもフィットする、
その家と、その家族のためだけの本棚をつくってきました。

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その中でも特に人気が高まっているスタイルがあります。
それが家族でつくり、共有する図書室、「ファミリーライブラリー」です。

寝室の中心にテーブルと本棚をつくったり、
2階からの吹き抜けを利用して
日光のもとで読書ができる空間を設けたり……

「家族とのコミュニケーション」が
家づくりにも求められるようになった今、
「家族と読書を楽しめる空間」にも注目が集まっているのです。

家族それぞれのお気に入りの本が並ぶ棚を眺めたり、
同じ本を読んで感想を語り合うことで、
家族が何に興味を持っているかを改めて知るきっかけにもなるはず。
工夫次第で、みんなと楽しむことができる読書。
あらゆる読書スペースをつくってきた私たちなら、
その家らしい「本のある暮らし」をご提案することができます。

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