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棟梁は、完成後もずっと、お客さまと関わっていく。

私たちにとって家づくりとは、「お引渡しをして終わり」ではありません。
完成してからも、住み心地はどうか、気になることはないか、何か問題はないか……
日々の生活を快適に送れるよう、1年、3年、5年、10年……と、
定期的にお客さまの家を訪問し、点検しています。

訪問するのは、その家を建てた棟梁本人。
お客さまにとって、施工期間から交流を持つ棟梁こそ、
最も信頼できる存在であると考えているからです。

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「実は、この壁に棚があればいいなと思うのだけれど」
「最近、雨が続いているせいか床下が気になってしまって」

そんな声にその場ですぐ対応できるのは、家づくりを手がけた棟梁だからこそ。
彼らは、壁の向こう側にどんな素材が使われているか、床下がどういう構造なのかなど、
家のすみずみまで熟知しているからこそ、瞬時に判断して行動できるのです。

「お茶を飲みながら世間話をして……」
「”久しぶり”と迎えていただいてとても嬉しかったです」
「僕が完成時にお渡しした手紙を、家に飾ってくださっていたんですよ」

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そう言って、いつも嬉しそうな表情でお客さまの家から帰ってくる棟梁たち。
彼らの責任感があるからこそ、それがお客さまに伝わり、
信頼と安心をいただいていると強く感じます。

よりよい家を保つためにも、
お客さまとの信頼を深めるためにも。
定期点検は、私たちにとっても、お客さまにとっても、
かけがえのない時間であると考えています。

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