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私たちが地鎮祭(じちんさい)を大切にする理由。

家を建てる際、最初に執り行われる伝統行事「地鎮祭」。
家が建つ前のまっさらな土地に祭壇を置き、
施主様をはじめ、大工や設計者、宮司など、
家づくりや土地に関わる大勢の人々が集います。

細かい式次第は地域によって様々ですが、
鏡や榊、供え物や催事道具を載せ、
土地の神様へ、この地を利用させてもらう許しを請う、
というのが基本的なかたち。

文字通り「土地を鎮める儀式」という意味合いは、
日本全国、昔からほとんど変わりません。

また、安全と無事を願うと同時に、
「ご家族様とこの家の未来を、ずっとお守りする家をつくる」想いを、
改めて神様の前で誓う神聖な場でもあります。

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生活スタイルが多様化した近年では、
地鎮祭を行わないケースも増えているようですが、
私たちはこの行事も、家づくりの大事な工程だと捉えています。

何故なら私たちは、日本の家をつくる、現代の家守りだからです。

「手刻み」や「在来工法」などの技術と同様、
先祖が代々続けてきたこの風習もまた、貴重な伝統のひとつ。

昔ながらの想いや習わしが時代の流れの中で風化しないよう、
しっかりと後世に伝えていきたいと思っています。

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