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物を大切に使い続けること。
それは、日本人が昔から大切にしてきた文化のひとつです。
しかし、物に対する考え方は、ここ何十年かで大きく変化してきました。
家財などを収納する蔵が当たり前に存在していた時代は、
「物の多さ」がその家の豊かさの象徴でもありました。
しかし、昭和の中頃からマンションや建売住宅が増えはじめ、
蔵のある家や、納戸、押し入れのような収納空間も減っていったのです。
現代では断捨離やシンプルライフといった言葉が広まり、
「物を厳選する」という考え方が浸透してきています。
その一方で、「物が多くてイメージ通りの暮らしができない」
「どこに何を収納すべきかわからない」という声を聞くことも少なくありません。
そんな声に応えるため、先日あるお客様宅で行ったのが「収納のアドバイス」。
プロの収納アドバイザーを招き、お客様とも相談しながら、
その家の「物の在り方」を一つひとつ見直していったのです。
不要な物を捨て、本当に必要なものだけを厳選し、
日用品などの収納方法や配置場所も見直し、継続のアドバイスをしたところ、
その後の生活が心地良く、理想的になったという声をいただきました。
物は、愛着や思い出があるものほど残してしまいがちですが、
それらを収納する「家」も、大切に扱うべき物のひとつ。
その家に適した物の量を把握し、厳選する習慣をつくれば、
より長く、快適に住まい続けることができます。
家を建てること、修繕することに加え、
日々の暮らしを共に考えることも、家守としての役割。
今後は、こうしたアドバイスを継続できるようサービス化も検討中です。
「設計時に考えていた暮らしがうまく実現できない」
「せっかく理想の家を建てたのに、収納の仕方がわからない」
などとお悩みのお客様は、ぜひお気軽にご相談ください。