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日々触れる「建具」にこそ、一工夫を。

建具(たてぐ)とは、空間を仕切るための道具のこと。
障子や襖、窓などの開口部や、収納棚などに取り付ける、
家づくりにとって大事な要素のひとつです。

現代では、建具のメーカーが増え、既製品を使う機会も多くなりましたが、
芦葉工藝舎では、昔からずっと職人の手でつくり続けています。

建具は、その家に住む人が日々の生活の中で最も多く触れるところ。
出かけるとき、空気を入れ換えるとき、部屋と部屋を行き来するとき……
身近な存在だからこそ、その家の表情や住む人の動作を決める、
大切な要素だと考えています。

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お客様の好みや家全体の相性まで見極めて取り付けた建具は、
住む人々の手に触れていくうちに、だんだんと表情を見せるようになります。
例え、似たデザインの建具が他にあろうと、
その家に馴染むほど、唯一無二の存在になっていく……
反面、もしも家との相性が合っていなければ、
日々の暮らしやその家全体の印象も大きく変わってしまうでしょう。

だからこそ、私たちは建具を配置する場所やサイズ、
素材や色までしっかりと見極めた上で、
一つひとつ丁寧に仕上げてきました。

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伝統的な焼き物を取っ手に使用したり、
好きな色のステンドグラスを差し込んでみたり、
組み子で伝統的な幾何学模様を表現してみたりと、
職人の手仕事だからこそ、さまざまな工夫ができます。

住む人との相性が良いほど、
建具はその人の手や生活にしっくりと馴染みます。
また、部屋の風景も豊かになり、
日々の暮らしがより充実したものになるでしょう。

家づくりをされる際は、ぜひ建具にも注目してみてください。
その家に合わせた、最良の建具をご提案させていだきます。

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